僕のゲームの作り方

ゲーム作りと数学の問題を解くことは似ていると感じています.
作りたいゲーム=解きたい問題といった感じです.


僕は数学の問題を解くとき,筋道を立てずにその場で思いついたアイデアや,過去に有用だったアイデアをパズルのよう組み合わせて解くのが好きです.効率的な解き方でないことは十分承知しているのですが,この方法で解けた時はひどく気分がよく,どうしてもやめることができません.


ゲームを作るときも同じで,何となく思い浮かんだ事物や,過去に遊んだゲームの面白かった要素などを頭の中にいっぱい並べて,ランダムに組み合わせて作るのが好きです.*1.これまた効率が悪いことは分かりきっているのですが,当初ゲーム作りの定石がよく分かってなかったので馴染みのこの方法で進めていました.


ただ,この方法にも良いところがあります.他のことをしながらでも頭の中で考え続けることができて息切れしません.たくさんのダイスを6ゾロが出るまでぼ〜っと振り続けるのと似ています.完全に運に任せた状態です.
なかなか思考が収束しない方法なので,締切があるモノづくりの場合は最低の部類の方法に入ると思います*2.でも,ストレス無くゲームのことを考え続けることができるので,途中で挫折しにくいという利点はあるかなと思ってます.
今回のゲームマーケットでの最重要ミッションは"ちゃんとゲームを仕上げて出品すること!"だったので,結果としては悪くない方法を選択できていたのかもしれません.


実際のところは,この非効率な方法でちゃんとゲームを仕上げられたのは周りの友人たちの助力に寄るところが非常に大きく,今後もゲームを作っていくのなら方法改善の必要性を強く感じています*3


この文章も"思い浮かんだことを適当に組み合わせる"方法で書いてるのですが,やっぱりダメですね.長々と書いて,この方法ではダメだ,という非常にネガティブな結論に達するところが非常に僕らしい気がしてます.

*1:例えば吸盤+漢字+ロンデルシステムとか

*2:今回はある程度形になるまで二ヶ月かかりました.

*3:これは先日参加したドロッセイルマイヤーズのワークショップでも強く感じたのですが,その感想はまた別記事で.